Play 2.0 が正式リリースされました。Play 1.x が Java 用フレームワークであとから Scala モジュールを加えることで Scala でも利用できていたのに対して Play 2.0 は最初から Scala に対応しています。というよりも、Scala メインと言ってもいいでしょう。
Play 2.0 はとても使いやすい Web アプリケーションフレームワークですが、まだまだ情報が不足しています。今回は公式ドキュメントの Handling form submission の補足を行います。
どんなフォームデータマッピングが使用きるのか?
公式ドキュメントではフォームデータのマッピングは text と number についてだけ少しだけ述べているに過ぎません。ですが、デフォルトでもたくさんのマッピングが利用できます。
text
フォームデータを String 型にマッピングします。文字数を制限したい場合は以下のように書きます(省略可)。minLength で最小文字数、maxLength で最大文字数を指定します。
"username" -> text(minLength = 3, maxLength = 100)
nonEmptyText
文字数0を許容しない text です。text に minLegnth = 1 と指定した場合と同じ動きになりますが、制約メッセージを表示した場合、text の場合だと Minimum Value: 1 と表示されるのに対してこれは Required と表示されます。nonEmptyText も text 同様に文字数を制限することができます。
number
フォームデータを Int 型にマッピングします。以下のように値の範囲を制限することもできます(省略可)。
"size" -> number(min = 10, max = 20)
longNumber
フォームデータを Long 型にマッピングします。なぜか number のような指定の仕方で範囲の制限はできません。
date
フォームデータを java.util.Date 型にマッピングします。引数でフォーマットを指定できます(省略可)。フォーマット形式は java.text.SimpleDateFormat に準じます。
"birthday" -> number("yyyyMMdd")
sqlDate
フォームデータを java.sql.Date 型にマッピングします。date 同様フォーマットを引数で指定できます。
フォームデータを String 型にマッピングしますが、メールアドレスとして妥当な形式でなければなりません。といっても、ものすごく厳密にメールアドレスの形式を検証しているわけではありません(必要十分なレベル)。
boolean
フォームデータを Boolean 型にマッピングします。フォームデータが “true” であれば true、”false” であれば false になります。必ず小文字でなければならないようです。
checked
フォームデータを Boolean 型にマッピングします(boolean と同様の性質)が、必ず true にならなければなりません。true でない場合、引数で指定したエラーメッセージを表示します。
"accepted" -> checked("使用許諾に同意してください。")
ignored
フォームデータをマッピングしません。代わりに引数で指定したデフォルト値を設定します。これは O/R マッパ等のエンティティにフォームデータをマッピングするときにあるフィールドはフォームデータの値とひもづけない等といった場合に使用します。
"id" -> ignored(0)
optional
フォームデータを Option[A] 型にマップします。省略可能な値である場合に使用します。引数として、型パラメータ A に対応するマッピングを指定します。
"age" -> optional(number(0, 120))
list
フォームデータを List[A] 型にマップします。複数選択値を扱う際に使用します。引数として、型パラメータ A に対応するマッピングを指定します。
"favorite" -> list(text)
seq
フォームデータを Seq[A] 型にマップします。使い方は list と同じです。